2004年6月主催行事
本会主催行事の参加費はいずれも消費税込みの料金です.

2004年6月主催行事


第3回高分子ナノテクノロジー研究会講座

主題=ナノテクノロジーによる環境にやさしいものづくり
<趣旨>ナノテクノロジーは多くの科学技術の領域で飛躍的な発展が期待されています。ナノテクノロジーの分野は多岐にわたっており,異分野との接点や融合をさまざまな観点から展望することは,高分子におけるナノテクノロジー発展のために有意義と考えられます。
 昨今では,環境調和と経済性の両立が重要視されており,土壌汚染,地球温暖化問題や資源有効活用など,今後その対応にかかわる大規模な市場が見込まれており,こうした分野においてナノテクノロジーが問題解決の基本技術となっています。そこで,「環境にやさしいものづくり」を主題に,関連するさまざまな分野において第一線でご活躍の研究者の方々にご講演していただきます。高分子ナノテクノロジー分野での問題提議や解決の場となることを期待しております。
主 催 高分子学会 高分子ナノテクノロジー研究会
協 賛 日本化学会ほか
日 時 6月9日(水)10 : 20〜16 : 50
会 場 東京工業大学百年記念館フェライト会議室(3階)(東京都目黒区大岡山2-12-1 TEL 03-3726-1111)
交 通 東急目黒線・大井町線「大岡山駅」下車 徒歩1分
講 演
<10 : 20〜12 : 30>
  1.  高導電性ラングミュア・ブロジェット膜の開発-金属性から超伝導へ-  (桐蔭横浜大工)三浦康弘
  2.  軽い,薄い,フレキシブルで柔らかい色素増感型太陽電池  (東北大多元研)内田 聡
<13 : 30〜16 : 50>
  1.  バイオポリマーナノコンポジット  (豊田工大院)岡本正巳
  2.  リグニンを原料とする環境適合性高分子の可能性  (産総研)廣瀬重雄
  3.  人工光合成のナノサイエンス・ナノテクノロジー  (京大院工)今堀 博
参加要領 1) 定員100名(定員になり次第締め切らせていただきます) 2) 参加費(銀行振込,手数料申込者負担)(1)会社13,650円 (2)大学・官公庁5,250円 (3)学生・ゴールド・シルバー 2,100円,高分子ナノテクノロジー研究会メンバー (4)会社10,500円 (5)大学・官公庁4,200円 3) 申込方法 こちらをダウンロードして記入し,FAXまたは郵送にて送付の上,参加費用を6月末日までにご送金ください。参加証と請求書(希望者のみ)は開催約1カ月前から順次ご送付いたします。
申込先 高分子学会 第3回高分子ナノテクノロジー研究会講座係

04-2ポリマーフロンティア21

主題=植物に学ぶ新材料-植物が生産する機能材料-
<趣旨>植物由来の高分子材料は古くから利用されてきましたが,最近になってRenewable材料である点が注目され,より高強度,高機能の材料としての利用が脚光をあびています。また,植物自身も高効率エネルギー変換,構造規制合成,刺激応答性,生分解性などの多様な機能を有する高分子複合材料です。今回は合成,物性,応用,社会情勢の観点から「植物に学ぶ」ためのさまざまな切り口を提供していただき,この分野の最近の進展について紹介していただきます。
主 催 高分子学会 行事委員会
協 賛 セルロース学会 日本化学会 日本植物生理学会
日 時 6月11日(金)10 : 20〜17 : 20
会 場 東京工業大学 百年記念館フェライト会議室(3階)(東京都目黒区大岡山2-12-1 TEL 03-3726-1111)
交 通 東急目黒線・東急大井町線「大岡山駅」下車 徒歩約1分
http://www.titech.ac.jp/access-and-campusmap/j/o-okayama-campus-j.html
講 演
<10 : 20〜12 : 20>
  1.  植物に学び,植物を活かす  (理研横浜研)杉山達夫

    “植物に学び,植物を活かす”は,経験と叡智に依存してきた植物の活用に強力な分子科学の視点を加え,安心と安全の実現に向けた植物科学研究のモットーである。この植物研究の現状,展望と戦略を考えたい。

  2.  海藻原料の高機能物質-アルギン酸応用技術の最前線-  (キミカ)宮島千尋

    アルギン酸は,天然の海藻から抽出される高分子多糖類である。60年余に及ぶ製法開発,利用技術研究の中から生まれた,アルギン酸ならではのユニークな応用例,そして最近の研究開発の動向などを紹介する。
<13 : 10〜17 : 20>
  1.  農業・食品産業の副産物をいかに利用するか-オカラなどを用いた生分解性耐水性射出成形素材-  (食総研食品工)五十部誠一郎

    水不溶性タンパク質:ゼインを含むコーングルテンミールをベースにオカラや果汁残渣などの植物繊維成分を含む副産物を粉砕処理して添加しペレット化し,射出成形処理で育苗ポットや食品容器などさまざまな形状の生分解性容器を開発した。

  2.  生まれ変わる天然リグニン-最新分子設計技術と循環材料への応用-  (三重大生資)舩岡正光

    持続的な社会には,生態系の基盤をなす森林資源を機能と時間の因子で理解し,それを材料の流れに再現する新しいシステムが必須となる。森林系分子の循環設計を解読し,その循環型材料への展開について考える。

  3.  セルロースミクロフィブリルを用いたナノコンポジット  (京大生存圏研)矢野浩之

    すべての植物細胞壁の基本骨格であるセルロースミクロフィブリルは,伸びきり鎖結晶からなる幅4 nmのナノファイバーである。この無尽蔵のナノファイバーを用いて作製するコンポジットの特性について紹介する。

  4.  植物からつくるプラスチック  (トヨタ自動車)小原仁実

    バイオマスの利用が最近世界的に注目されている。また,環境中で分解するプラスチックは今後ますます普及すると考えられる。ポリ乳酸はバイオマスである植物を原料とした生分解性プラスチックとして注目されている。
参加要領 1) 定員100名 2) 参加費(銀行振込,手数料申込者負担) (1)会社21,000円 (2)大学・官公庁10,500円 (3)学生・ゴールド・シルバー3,150円 (4)年会費制登録をされている団体からのご参加は,何名様でも割引料金となります。 a.会社16,800円 b.大学・官公庁8,400円(詳細は http://www.spsj.or.jp/c18/nenkaihisei_main.html をご覧ください) 3) 申込方法 こちらをダウンロードして記入し,FAXまたは郵送にて送付ください。参加費は,開催約1カ月前より参加証,請求書を送付いたしますので,請求書到着後,ご送金ください。
申込先 高分子学会04-2ポリマーフロンティア21係

第39回 高分子の基礎と応用講座

主題=わかりやすい高分子入門
主 催 高分子学会関西支部
協 賛 近畿化学協会 日本化学会近畿支部
日 時 6月17日(木),18日(金)9 : 30〜17 : 00
会 場 大阪市立工業研究所 3F大講堂(大阪市城東区森之宮1-6-50)
<趣旨>プラスチック,繊維,ゴム,接着剤,塗料など,高分子はわれわれの身の回りのいろいろなところで使われ,人間生活を豊かにしています。これは高分子があらゆる分野の技術を支える素材として,また先端的な高性能,高機能の物質として多元的な要求を満たしているからであり,これからも高分子はますます重要な材料になると言われています。
 「わかりやすい高分子入門」はこのような高分子材料の性能,機能の発現を基礎から理解し,それを利用し,さらに展開するための一助となる高分子科学・工学の入門講座です。
プログラム
第1日=6月17日(木)
<9 : 30〜12 : 00>
  1.  高分子とはいかなるものか  (阪市大院工)圓藤紀代司
<13 : 00〜17 : 00>
  1.  高分子の精密合成-精密重合・リビング重合を中心として-  (京大院工)澤本光男
  2.  高分子鎖の多様なかたちと分子物性  (阪大院理)佐藤尚弘
  3.  高分子の構造と物性のかかわりを分子レベルで眺める  (阪大院理)田代孝二

第2日目=6月18日(金)
<9 : 30〜12 : 00>
  1.  プラスチック-その特性・成形加工・応用-  (阪市工研)上田 明
  2.  ポリマー系ナノコンポジットの基礎と応用  (豊田中研)臼杵有光
<13 : 00〜17 : 00>
  1.  ゴムの特性と材料への応用  (京工繊大工芸)池田裕子
  2.  機能性高分子-電子・情報分野での活躍-  (三菱電機先端技術総研)久保田繁
  3.  医用材料  (京大再生医科研)岩田博夫
参加要領 1) 定員 100名 2) 参加費 (*含協賛学協会員 *いずれもテキスト1部代,昼食代2日分を含む。銀行振込,手数料申込者負担)(1)会員30,000円 (2)大学・官公庁10,000円 (3)学生4,000円 (4)非会員45,000円(当日入会可) 3)申込方法 氏名,所属,連絡先,送金予定日を明記の上,ハガキまたはFAX,E-mailでお申し込みください。*振込先銀行:三井住友銀行玉造支店普通口座 926709 高分子学会関西支部 講座係名義
申込先 [536-8553] 大阪市城東区森之宮1-6-50
大阪市立工業研究所内 高分子学会関西支部 早川亜津子
TEL/FAX 06-6969-4428
E-mail: koubunshi@kansai.email.ne.jp